パヒューマー | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

ファッション・美容


パヒューマーの仕事
 パヒューマーは、調香師(ちょうこうし)ともいわれます。植物、鉱物、動物などから作られた合成の香料(こうりょう)の原料を使って、さまざまな香りを生み出す仕事です。身のまわりのもののなかで香りのあるもの、例えば、シャンプーや石けんの香りを作り出すのもパヒューマーの仕事です。いろいろな香りを作りだすには、香りの原料となる天然・合成の物質についての知識や、それらを安全に、また、特性をよく生かしてあつかう技術などが必要になります。
 こうして作り出された香料が、用途(ようと)に合っているかどうかを判断するのも、パヒューマーの重要な仕事です。化粧品(けしょうひん)の香りなら、どんな香りが他の人によい印象をあたえるか、食料品のおいしい香りは、人体に安全かなども研究します。
 パヒューマーは責任ある重要な仕事です。資格は必要とされませんが、一流といわれるパヒューマーの中には、大学で薬学などを勉強したのち、フランスで研修を受ける人もいます。

パヒューマーにインタビュー
 大学の理工学部応用化学科を卒業後、化粧品会社に入社して研究所に配属されました。研究所では、上司のパヒューマーについて修業しました。日本では、この仕事はあまり知られていません。でも、ヨーロッパではよく知られた職業です。
 この仕事は、勉強してきた専門的な知識だけでは通用しません。芸術的な知識や創造力も必要で、新しい知識を得るために、文献(ぶんけん)をあたることもあるので、語学の勉強も必要です。やはり、最低限、英語は必須(ひっす)です。それに、できれば、ヨーロッパの国々の語学も勉強してください。広い知識と経験が必要とされる仕事なんですよ。また同時に、ファッションや流行などにも敏感(びんかん)なセンスが必要です。自分が開発した香水(こうすい)や化粧品がヒットしたりすると、苦労を忘れますね。すごくやりがいのある仕事だと思います。

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