日本語教師になるには
外国人に日本語を教え、日本文化を伝える
海外から日本へ留学してくる学生や日本で働く外国人らを対象に、彼らにとっては「外国語」である日本語を教えるのが日本語教師の仕事です。また、国際交流基金や民間のNGO団体などから海外に派遣されることもあり、外国のほうが需要が高いともいわれています。
私たち日本人は、生まれたときから日常的に日本語に接し、読み書きや会話をして暮らしていて、文法や正しい発音のしかた、一つひとつの言葉の語源などには、あまりこだわらずに暮らしています。しかし、外国人を相手に正しい日本語を教えるには、文法や発音などの知識を体系的に理解し、日本の歴史・文化についても深く広い知識を持って、生徒の疑問に対して正確に伝えてあげなければなりません。また、教える対象が学生である場合とビジネスマンである場合とでは、それぞれに学習の目的も違ってきます。したがって対象にあわせ、柔軟に対応できる力が求められます。日本語教師を目指すには、専門学校や大学などの教育機関で日本語を専門的に学んだり、日本文化や外国語などについても広く知識をもっておくといいでしょう。また、日本語学校で講師を募集する際に「日本語教育能力検定試験合格」を条件としているところも少なくありません。日本語教師になれば、様々な国の文化や習慣に出会える楽しい異文化コミュニケーションも待っています。
日本語教師を国家資格にし、新たに「登録日本語教員」とする法律が2023年5月26日に制定され、2024年4月1日から実施されました。登録日本語教員の制度は、外国人に日本語を教える日本語教師の専門性を確立し、教育の質を保証するために導入されました。筆記試験に合格し、実践的な研修を終了することで、文部科学大臣の登録を受けることができます。また、日本語教師の国家資格化とあわせて、日本語教育機関の認定制度も新たに始まります。この認定制度で認められた「認定日本語教育機関」で働くためには、登録日本語教員の資格を取得する必要があるため、これから日本語教師を目指すなら、登録日本語教員の資格を取っておいて損はないでしょう。
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